「転職しよう!」と考えいろいろ調べ始めると市場価値という言葉をよく目にするようになります。そして次に気になるのは「自分の市場価値は一体どのくらいなんだろう?」ではないでしょうか。あくまでも市場価値は企業側が決めるものなので、自分の市場価値は客観的な立場から見てみないとわかりません。
自己評価が高すぎると「自分はもっと市場価値が高いはずだ!」と勘違いして転職活動がうまくいかなかったり、逆に自己評価が低いともっと良い条件の転職先があるはずなのにある程度の条件で妥協してしまったり、自分の市場価値を理解していないと良い転職活動はできません。
今回は市場価値と転職活動について考えていきましょう。
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転職時における市場価値
転職活動を行っていると、なにかしらのタイミングで『市場価値』という言葉を目にするのではないでしょうか。転職活動における市場価値とは、簡単に言うとどれだけ社会から需要がある人材か、ということです。
この市場価値は企業側が判断するもので、企業が求めている経験や能力を持っていると市場価値が高いと判断されますし、企業が求めている経験や能力を持っていないと市場価値が低いと判断されます。

市場価値の基準はどの企業にも共通しているわけではありません。例えばA社では市場価値が高い人がB社でも市場価値が高いかというと、そういうわけではありません。「TOEIC900点」「宅建の資格がある」だからといってどの企業でも市場価値が高くなるわけでもありません。
市場価値はその企業の業界や職種によって違ってくるので、自分が希望する業界や職種がどのような人材を市場価値が高いと見ているのか把握することが大事です。また自分自身の市場価値がどの市場で高くなるのかを考えると良いでしょう。
転職における市場価値、どこを見る?
職歴やこれまでの実績
20代前半までは経験値やビジネススキルよりも学歴が重視されがちですが、20代後半になれば学歴はさほど関係なく、それまでの職歴やスキルが重視されてきます。とくに1つの業界や1つの職種など、専門分野での職歴が長いと即戦力になりますので市場価値が高いと評価される傾向にあります。
逆に職歴に一貫性がない場合にはスキルがない、仕事に対する意識が低いなどとみなされ市場価値が低くなりがちです。現在働いている職場で自分がどのような実績を残すことができているのか、考えてみましょう。
- 1ヶ月に○○を△△円分販売し、社内トップになった
- 社内システムを構築し、1人あたり○時間/月分残業時間削減に貢献した
このように数値化してどのような実績を残すことができたのか、社外の人にも分かりやすく表現します。日々の業務の中で目標を定めて行動することで、自分がどのような実績を積むことができているのか分かりやすくなりますし、目標を決めると向上心も出てくるので実績も積みやすくなります。
スキルがあるか
資格の有無や語学力、コミュニケーション能力の高さなど。
資格や語学力は履歴書に記載することができるので、書類選考の場面では有利になる傾向にありますし、資格を持っていることで、『その人が今までどういう姿勢で仕事に取り組んできたのか?』の判断基準にもなります。
ただし、その持っている資格が転職したいと考えている企業に有益なものかそうでないかで市場価値の高さは変わってきます。
(例)
不動産会社で働きたい(資格:調理師免許)
↓
不動産会社で調理師免許の資格を持っていてもビジネスには直結しないので市場価値は高くならない

また、年齢が若いとこれからの可能性をみてくれる場合があるので、資格を持っていなくても一概に市場価値が低いとはいえません。年齢が若いというだけで企業によっては市場価値が高いとみなされる場合もあります。
その企業に関係する資格を持っていれば絶対に市場価値が高くなるのか、といえばそうでもなく、営業職や接客業であればコミュニケーション能力や人柄を重視されることもあります。
転職を希望する企業がどのような人材を求めているのか、求めている人材にどれだけ自分が当てはまっているのかを理解することがポイントです。
自分の市場価値を見誤らない
自分の市場価値を見誤ってしまうと転職活動はうまくいきません。
- 高学歴だからもっと年収が高くないと納得ができない
- ○○の資格を持っているから高待遇の転職先があるだろう
- キャリアがあるから役職者でないと入社したくない
キャリアアップのため、現状よりも良い待遇を求めて転職活動を行うことは間違っていません。しかし自分の市場価値が企業側が考えている市場価値よりも高いと勘違いしたまま転職活動を続けてしまうと、転職先が決まらないという状況に陥ってしまいます。
また『自分は市場価値が高いからすぐに転職先も見つかるだろう』と思い、先に仕事を辞めてしまう人もいます。その場合長期戦になってしまうと最悪です。就職先がなく、結局前にいた職場の方が条件が良かったということにもなりかねません。
逆に自分の市場価値が実は高いのに『このくらいだろう』と妥協してしまっている人もいます。自分の市場価値は客観的になり、冷静に判断しましょう。
スキルアップして市場価値をあげよう!


